竹中平蔵がテレビに出演していた。田原総一郎がホストをつとめるサンディ、プロジェクトである。途中からみたので経過は良くわからないが、ライブドア事件、村上ファンド事件は竹中がすすめてきた小泉改革のもたらした負の結果ではないかと追求されていたようだ。
出演者の一人である財部誠一の口をついてでたのが、木村剛についてである。竹中の回答は回答になっていなかった。言い訳に聞こえた。小泉政権が発足した当初、金融政策担当大臣に就任した竹中は不良債権処理のプロジェクトメンバーを選ぶに際し、著名な学者に参加、協力を要請したが、うけいれてもらう事ができず、実業界の有志をメンバーに迎えることを余儀なくされたと説明し、木村をメンバーに選んだ経緯、理由については明確な説明がなされなかった。
現在、木村が経営トップをつとめる日本振興銀行は金融監督庁のからイエローカード、レッドカードを突きつけられている状態である。年初の自分の親族への不明朗な融資を初めとしてかなりきな臭いにおいを漂わせている。そもそも都市銀行の消滅もやむなしという金融改革プランを策定した本人が、時をおかずに自分で新しい銀行を興すというのは、先日のブログでも紹介した村上のやった禁じ手に近いものがあると思う。
都市銀行の活力をそぎ、自分のビジネスを立ち上げる基盤を自ら作り出した自作自演に似たものがある。そんな人物を選んだ竹中に責任あるのは明らかだ。自分は学者出身だから、政界に特別なコネもなく、愚直に小泉改革に取り組んできたに過ぎないと繰り返す竹中。しかし、それは本当だろうか。小泉改革ではなく、小泉政権を隠れ蓑にした竹中改革ではなかったのだろうかと考えてしまう。
竹中が小泉改革を背景にし、公平な競争社会、優勝劣敗が必定の経済を目指すというお題目を掲げ、自分の言うことに賛同するエセ改革者を集めていたのではないかと疑ってしまう。少なくとも、木村の件に関していえば、竹中はそのような人物に金融改革のプラン作りをさせていたことについてわびるべきではないだろうか。ライブドア、村上ファンドの問題についても、もう少し、率直に自己の意見を述べるべきだ。自己の正当性を力説したがるのは政治家の常だが、自分が学者であるいうならば、学者としての見解でもよい。国民を納得させるべく、釈明ではなく、説明をすべきではないだろうか。
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